久しぶりの更新ですが、いわゆる大塚氏族の調査については、とても地道に行っていて、なかなかまとまって書き込むレベルに達していないものもあったりして更新頻度が落ちています。ごめんなさい。
さて今回はちょっと面白い資料があったので、みなさんに「問題提起」「なげかけ」だけをしておこうと思います。
全国の「大塚」なみなさん!あるいは近くに「大塚」という地名があるというそこのあなた!
それは「おおつか」と読みますか?それとも「おおづか」ですか?
漢字の検索だけではひっかかってこないこの大問題(なのか?苦笑)。意外と奥深いかもしれません。
というわけで、今日の元ネタの論文です。
■ 静岡大学リポジトリより
「オ・コ(小)とオー(大)が地名の連濁に与える影響について
: 明治期村名とその後の音変化から連濁・非連濁の傾向と規則性を読み取る」城岡啓二
この城岡さんの研究は、音韻論的なアプローチですが、明治時代における村名について「おおつか/おおづか」の実例を示して下さっているのでとても参考になります。
論文によれば、もちろん大半の「大塚」は「オオツカ」と発音されるのですが、
■ 鳥取市大塚(近世:因幡国高草郡大塚)はオホヅカ(つまり、オオヅカ)
■ 伯耆国久米郡大塚 (オオヅカ)
をはじめとして
■ 群馬県藤岡市
■ 群馬県吾妻郡中之条町
■ 埼玉県深谷市
■ 埼玉県比企郡川島町
■ 広島市安佐南区
■ 福岡県朝倉郡筑前町
の大塚はオオヅカであるといいます。
(いずれも郵便番号簿において)
たしかに、これを裏付けるように、広島安佐南区の大塚駅などはWikipediaでも
大塚駅
わざわざ「おおづか」のふりがながありました。
というわけで、上記のような地区にゆかりのある大塚さんは
「おおづかさん」
である可能性も出てきました。
もし、われこそは「おおづかです!」という方がいれば、ぜひ教えてくださいね!
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